一般社団法人 日本ボッチャ協会

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【LETTER FROM HINOTAMA🇯🇵】火ノ玉JAPAN、モントリオールで挑戦

2026年4月26日〜5月5日、カナダでMontreal 2026 World Boccia Cupが行われます。本大会は、8月の世界選手権を見据えた重要な位置付けとなります。もちろん大会では結果を出すことが優先ですが、強豪国との対戦の中で、火ノ玉JAPANが通用する部分、足りない部分を確認し、更なる経験を積み、世界選手権に向けて大きく成長することができる大切な機会となります。チームの顔ぶれ■Team BC1/2:杉村英孝選手、蛯沢文子選手、中村拓海選手日本選手権を勝ち抜いた実力者で構成されたチームです。何度も国際大会を経験しているメンバーですが、この3人で国際大会の団体戦を戦うのは初となります。3月に行われたBOCCIA JAPAN CUP 2026 supported by かんぽ生命に同メンバーで出場し、チームとしてのスタイルも見えています。2026年よりWorld Bocciaのチーム編成ルールが変更され、同一クラスで2名出場する場合は男女1名での構成が必要となります。個々の経験と安定感に加え、一球一球のコミュニケーションを大切にしながら戦術を組み立てるチーム力を発揮できるよう、完成度を高めていきます。■Pair BC3:一戸彩音選手(RO:一戸賢司選手)、有田正行選手(RO:有田千穂選手)昨年行われたPattaya 2025 World Boccia Asia-Oceania Regional Championships、Beijing 2025 World Boccia Cupでメダル獲得している実績あるペアで挑みます。角度を上手に使える一戸選手、戦術の幅広さと精度を誇る有田選手、特徴の異なる二人がペアになった時の化学反応が楽しみです。一方でペア戦としては結果を出しきれていない側面もあります。モントリオールでは挑戦者の心づもりで、一球一球の再現性と判断力にこだわりながら勝負していきます。■Pair BC4:江崎駿選手、岩井まゆみ選手Pattaya 2025 World Boccia Asia-Oceania Regional Championshipsでメダルを獲得し、世界選手権の切符を獲得したペアです。地元でのトレーニングではアプローチの精度向上に重点的に取り組んでいます。自分の強み・弱みを数値で把握しながら投球の質を高めてきました。個々の投球精度を高めることで、ゲーム展開における投球の選択肢も広がります。モントリオールでは、高めたスキルを自信に積極的にリスクを取りながらの戦術も試していきます。強化の軸火ノ玉JAPANでは、2026年は「基礎的スキル」と「チーム力」の向上を軸に強化を進めています。「寄せたいところに寄せる」「ボールを当てて動かしたい距離だけ動かす」等、意図した投球を実現する力の獲得を目指します。個々のスキルが高まることで試合の中での選択肢が増えます。それだけ戦術の幅も広がり、結果としてチーム力の向上にもつながると考えています。それぞれの所属でのトレーニングで高めた基礎的スキルをプレッシャーのかかる環境でも確実に披露すること、合宿で他クラスの実力者と実践形式の練習をすることで様々なパターンを経験できること、こうした取り組みの一つひとつが、チーム力の向上につながっています。また、日本代表チームの心構えとして、ボッチャを応援してくださる方々から信頼される集団であるために、ルールや規範を守り、判定や結果に敬意を払い、誠実に行動する、といった凡事徹底も大切にしています。選手である前に、いち人間として応援される存在となるため、こうした当たり前の振る舞いを徹底することは、日本代表として重要なことだと考えています。今大会の強化ポイントと大会目標火ノ玉JAPANでは、各クラスで重点課題を設定し、大会に臨みます。BC1/2では、モントリオールの環境に短時間で適応すること、特に床(競技コート)の状態への調整力を高めることを中心に取り組んでいます。特にチーム戦では日本は試合序盤での得点力が課題とされています。JAPAN CUPでの2エンドマッチを多く経験し、試合序盤の第1・第2エンドでしっかり得点できるような調整力を身につけてきました。BC3では、試合の中で投球精度を高めるとともに、ボールの動きを正確に読み取り、状況に応じて修正できる力を強化しています。他クラスとの試合を行って、BC3選手が使わないようなボールとの対戦機会を持ったり、持ち時間が少ない中での試合を行ったりすることで状況に応じた修正力を、選手・ROともに高めています。BC4では、戦術の幅を広げるためにアプローチの精度向上を目指しています。合宿だけでなく、日頃のトレーニングの中でアプローチ精度の評価を行い、自分が得意とするジャックボールの位置、逆に苦手な位置を数値の指標として記録し、投球精度が高まっていることを実感しています。今大会の目標• BC1/2:チームメダル獲得、個人戦で2つのメダル、全クラス入賞• BC3:ペアメダル獲得、個人戦でもメダル獲得• BC4:ペアで決勝トーナメント進出、個人戦で入賞モントリオールは日本との時差が大きく、コンディション調整が重要となります。JISSやハイパフォーマンスチームの協力も得ながら、睡眠や時差調整にも取り組んでいます。また今大会スポーツコートでの試合となるので、コンディショニングの調整に加えてボールの適応も重要なポイントとなります。世界での日本の立ち位置2025年12月31日時点のワールドランキングは、BC1/2チームが4位、BC3ペアが4位、BC4ペアが12位。世界の上位で戦える位置にあり、安定したメダル獲得に向けてさらなる積み上げが必要です。世界ではボッチャ人口も増え、選手層が厚くなり、戦術が高度化しています。そのため世界の競争力は年々高まっています。火ノ玉JAPANでは、ロサンゼルス2028大会に向けてもう一度足元を見直す取り組みを行なっています。個々のスキルを地道に高めていき、その自信に裏付けされた戦術を選択できるようにしたいと考えています。パリ2024大会以降、チームとしての士気の高まりを実感しています。次のステップは、投球への確固たる自信を持つことだと考えます。ロサンゼルス2028パラリンピックに向け厳しい戦いが続きますが、国際大会で結果を出し続け、ランキングポイントの獲得を狙っていきます。未来への挑戦火ノ玉JAPANは、競技力の向上だけでなく、ボッチャを通して社会にどのような価値を届けられるかを問い続けています。一球一球を大切に、個の力とチーム力を最大限に発揮しながら、モントリオール、世界選手権、そしてパラリンピックへとつながる挑戦を続けていきます。引き続き、火ノ玉JAPANへの応援をよろしくお願いします。(文:栄徳美沙季)

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